SDGs実装による「四方よし経営」を実現する(後編)

 前編では、SDGs実装による四方よし経営を実現するために「1.潮流変化に対応する未来経営モデル 」「2.SDGs経営に必要な8つのアクション」を提言いたしました。後編では、私が大切にしている経営哲学の一つとして、三方よしに未来を加えた「四方よし経営」(当方造語)に関してご説明いたします。

3.三方よしに未来を加えた「四方よし経営」を

 持続可能などジネスモデルの事例として、沖縄県恩納村の「もずく基金」を紹介します。海が美しい同村は、沖縄初のモズク養殖拠点です。良質なモズクの生産を支えるのはサンゴ礁ですが、1998年に発生した世界規模のサンゴの白化現象で、湾内のサンゴも9割が死滅してしまいました。そこで、モズク生産者(恩納村漁業協同組合)、加工(井ゲタ竹内)、販売・流通(生活協同組合)、産地支援(恩納村役場)の4者で「恩納村コープサンゴの森連絡会」を設立。「恩納もずく」をブランド化し、寄付金付き産直モズクを販売されました。

 この寄付金を使って毎年1000本以上の植え付けを行った結果、サンゴ礁は見事によみがえり、「恩納もずく」は消費者の食卓を彩り続けています。顧客アンケートでは8割が継続購入したいと評価しており、消費者も含めたステークホルダーが価値を享受し合う好例です。

 近江商人の「三方よし」は、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という経営哲学として語られてきました。ここに、子孫が困らないように「未来よし」を加えた「四方よし」の経営が、SDGs経営の姿であると私は考えています。

 未来は、現在の延長線上とは異なる所にある。過去を断つ覚悟を持ってSDGsにチャレンジし、瞬時に共感を得られる発信を続けていくことが重要です。「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」という二宮尊徳の有名な格言は、SDGsを実現していく経営スタイルにも通じています。掲げた目榛を“道徳”に終わらせず、「四方よし経営」を実現していただきたい。弊社InfinityLabも企業の価値基準として、四方良しを掲げ、事業活動を続けて参ります。

執筆者:InfinityLab Co.,Ltd 創業者・小池

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